2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
この空白の一週間をどう釈明するか迷う。 以前に確か、「こんなに嬉しかったことを書いて疎まれないだろうか」と書いたことがあったが、この一週間何をしていたのかと言えば、人には言えないほどに嫌なことばかりがあった。嫌なことを書くという行為に対し、…
エフの補修に執心した日だった。彼は使用者はおろか、修正を行う担当に対しても「何がどう動いているのかは分からないが、とにかく素早く動く」ものを提供することに突出した職人だ。あなたもまた、死の反復横跳びの一件で忘れられないほどの悪夢を目の当た…
23時まで残業だった。理由は例の名古屋の工場の、実際の情報を古い仕組みから取得する作業でだ。【ユル】は検証担当であるからと、一切手を貸さなかった。だがこれはそもそも開発側でも修正側でも検証側でも、本来の担当などいない作業だった。さすがに集中…
半年前の話になる。僕がかつて所属していた職人たちの課で、先輩の職人二人と訪問して仕組みの手入れをしていた、東京のはずれの家具屋があった。所属の課が変わった今はその家具屋は僕の担当であり、先輩たちが残した功績と、負債を一身に背負っているとい…
空は暗い。朝六時、まだ寒く桜は三分咲きといったところで僕は覚悟を決めていた。他でもない、今日は多くの企業に新入社員が入社する日だ。何の覚悟かって、それは交通機関が混乱することへの覚悟だ。 専門外に口を出した機構士のお陰で月曜の起床が五時半と…
職人となる前の話をするのも若者ぶっているようで抵抗があるが、これも日記だからそういうことも書く。未だに僕を舞台に立たせてくれる友人との練習の話で、こんなことを話しても誰が得をするのかわからない内容だ。僕の趣味は楽器演奏だ。 彼はライブの企画…
特に書くことがない日、という日は日記を書く時に定期的に訪れる。書くべきことがないわけではなく、書くべきではないのではないかと悩む日だ。 考古学者兼職人の日記を書くのはそれほど負担がないものの、例えばこんなに美味しいものを食べたいい日だっただ…