それから一年が経った

どうしていたかと訊かれたら生きていたと答える。

たかが日記を書くことへ抵抗を感じてしまい一度離れることを決めてから一年になる。復帰しようと思っているが上手くいくかはわからない。

今日のエントリは日記を書くということについて。

 

当初のエントリに「書くことは特にない」と前置きをしていたことからも、僕は無理にでも話題づくりをして書いた結果、仕事についての記事を書く羽目になった。

僕は性格上の問題でここには嬉しかったことを書きにくい。羨ましいという気持ちはネガティブにも働くので、そういう振る舞いをすること自体を避けている。

以上のことから仕事で発生した陰惨なエピソードを紹介することが主体となり、そのことで他者からいくらかの指摘を受けた。見ていて不安になるとも。

 

話は変わって、僕には(今では稀になってしまったが)「良い日記」を書く友人がいる。彼の日記の特徴は、閉じた個とそこから見た外界との接触のありのままを描いていることだ。日記なんてそんなものではないかと言われれば本来はそうだろうが、これが外に向けると途端に難しい。

その特徴のため、彼の日記にどんな話が出ても、それははっきりと断たれた他者が何かの事柄について述べているので羨望や不安などが自然と生まれにくいことに最近気づいた。

 

仕事という題材は仕事に携わる限りはけして遠い話題ではなく、それに触れる人間が多いので共感を起こしやすいことが問題だったように思える。良い事も悪い事も書きにくい。

彼のようなスタンスで考えた時、自分なりの題材を見つけたので、今後は考古学や職人についての話題からは離れる表明をしたい。部分的に触れることはあっても、それが主題となることはできる限り避けていく。